XM Tradingのスプレッドが広すぎるのは本当か?手数料から検証してみた
国内FX業者に比べると海外FX会社のスプレッドは広めに設定されています。その中でもXM Tradingは、比較的スプレッドが広めだと思われています。
しかしXM Tradingには、他の海外FX会社にはないボーナスやトレードにおけるポイント還元サービスがあるので、その辺を加味すると果たして本当に広いと言えるのか・・・。
ここでは、XM Tradingのスプレッドを手数料として考えた場合にどうなのかを検証してみました。
目次
XM Tradingのスプレッドは本当の意味で広いのか?
XM Tradingは、海外FX会社の中でもスプレッドが広すぎるといった意見がネット上でも飛び交っていますが果たしてそうでしょうか?確かに一見するとスプレッドが広いように見えますが、トータル的に考えた時には決して広すぎることはないですし、他社と比べて少々広めに設定されているのには訳があります。
他のFX会社にはないXMポイント(XMP)という還元サービスがある
XM Tradingには他のFX会社にはないXMポイント(XMP)があり、1トレード毎にロット数に応じてポイントとして還元され、そのポイントを証拠金に充てることができます。
これが何を意味するかというと、少ない証拠金でハイレバレッジ取引が可能だということです。つまり、持ち出しの資金が少なくて済むわけですから、有利な条件で長くトレードを続けることが可能になります。
(XMポイントの付与はスタンダード口座とマイクロ口座に限ります)
FXをはじめとするあらゆる投資においては、何といっても自己資金がないと話になりません。いくら儲けの場面に遭遇したとしても資金がなくエントリーできなければ1円の利益にもならないのです。
そこを加味すると、スプレッドが他社と比べて多少広めだったとしても、証拠金として使用できるXMポイント(XMP)が付与されることの方がメリットが大きいはずです。
固定スプレッドではなく変動スプレッド制を採用している
国内FX業者ではほとんどが固定スプレッドなのでスプレッドが変動することはありませんが、XM Tradingの場合は常に微量の変動がありますし、時間帯によってはかなり広くなる場面があります。
そのため、たまたまそういった時にスプレッドを確認すると広すぎる印象を受けることがありますが、常に広いままということはないので、平均的なスプレッドで判断する必要があります。
スプレッドが広がる3つの時間帯とタイミング
変動スプレッド制なのでスプレッドが時間帯によって広くなる場面があることは前述しましたが、スプレッドが広くなる時間帯は大きく分けて3つあります。
雇用統計やFOMCなどの重要な経済指標発表の時間
特に毎月第一金曜日に発表される米国の雇用統計や政策金利の上げ下げなどの発表が行われるFOMCの時は、その結果に応じて大きく相場が急変することがありますが、そういった重要な経済指標の発表時はスプレッドも広くなりがちなので、指標発表の前後でのポジション保有には注意が必要です。
ひとえに経済指標といっても重要度の高いものから低いものまで各国で様々な指標が発表されますが、特に以下にまとめた指標発表時はスプレッドが広くなる傾向が強いので覚えておきましょう。
■失業率&非農業者部門雇用統計(アメリカ)
■米FOMC政策金利発表(アメリカ)
■日銀金融政策決定会合(日本)
■欧州中央銀行(ECB)政策金利発表(ユーロ圏)
■GDP成長率/ADP雇用統計/ISM景況指数(アメリカ)
■消費者物価指数(アメリカ)
■新築住宅販売件数・中古住宅販売件数(アメリカ)
ニューヨーク市場クローズ後の早朝の時間帯
経済指標発表時以外にスプレッドが広くなる時間帯といえば日本の早朝6〜7時ごろのニューヨーク市場がクローズしてウェリントン市場に変わるタイミングです。この時にニュージーランドなどの経済指標発表が行われることがありますが、それが重なると関連通貨ペアのスプレッドはさらに広くなります。
さらにスワップの受け取り時間もニューヨーク市場がクローズの時間を迎える早朝6〜7時ごろなので、とにかく早朝の時間帯は特に注意が必要です。
週明けの早朝は特にスプレッドが広くなる傾向にある
週明け・月初の早朝6〜7時は特にスプレッドが広くなったりします。この時、窓開きの状態で相場が始まると中々スプレッドが戻らずに広いままで推移することもあるので週明けの早朝も注意が必要になります。
とはいえ、週明けには世界中の投資家が一斉に新規ポジジョンを持つ傾向にあり、大きく動くことが多いのも週明けなので、月曜日の値動きには注目したいところですが、わざわざスプレッドが広い早朝の時間帯を狙ってポジションを持つ必要はなく、方向性が出た時に狙いを定めると良いでしょう。
スタンダード口座・マイクロ口座とゼロ(Zero)口座で比較
XM Tradingには3つの口座タイプがあり、スタンダード口座とマイクロ口座は基本的にスプレッドは同じですが、ゼロ(Zero)口座はその名の通りスプレッドが狭く設定されています。
ただ、スプレッドが狭い代わりに毎回のトレードで1ロットあたり往復10ドルの取引手数料が発生するため、単純にスプレッドの狭さだけで判断するわけにはいきません。
ゼロ(Zero)口座の取引手数料をpips換算する
ここではスタンダード口座・マイクロ口座とゼロ(Zero)口座でどれだけの差があるのかを見ていこうと思いますが、ゼロ(Zero)口座は1ロットあたり往復10ドルの手数料がかかるので、まずは1ロットで10ドルという手数料をpipsに変換する必要があります。
■USDJPYで1ドル100円を想定して換算した場合
①1ロット=10万通貨の取引量で手数料にあたる1,000円の利幅を出すには『利益÷ロット数』
②1,000円÷100,000通貨=0.01円となり、pipsに換算すると1pipsになる
③つまり、1ロットで1,000円の手数料は1pipsなのでスプレッドに1pipsが上乗せされる
つまり、ゼロ(Zero)口座で提示されているスプレッドにちょうど1pipsを加算することで、スタンダード口座・マイクロ口座のスプレッドと比較することが可能になりますが、計算すると面倒なのでゼロ(Zero)口座のトータル手数料は『スプレッド+1pips』と覚えておきましょう。
ゼロ口座(Zero口座)の平均スプレッドに取引手数料を加算したスプレッド
通貨ペア名 | 平均スプレッド | 取引手数料(pips) | スプレッド+手数料 |
---|---|---|---|
USDJPY | 0.1pips | 1.0pips | 1.1pips |
EURUSD | 0.1pips | 1.0pips | 1.1pips |
EURJPY | 0.4pips | 1.0pips | 1.4pips |
GBPJPY | 1.2pips | 1.0pips | 2.2pips |
AUDJPY | 1.2pips | 1.0pips | 2.2pips |
GBPUSD | 0.3pips | 1.0pips | 1.3pips |
*2021年3月時点のXMTradingの為替レートを参考に掲載
ゼロ口座(Zero口座)の純粋な平均スプレッド自体は狭い傾向にありますが、手数料である1pips分を足すと主要通貨ペアでは1.1〜2.2pips程になります。
これらの通貨ペアをスタンダード口座・マイクロ口座と比較すると以下のようになります。
スタンダード口座・マイクロ口座と手数料を含めたゼロ(Zero)口座との比較
通貨ペア名 | スタンダード口座・マイクロ口座 | ゼロ(Zero)口座 |
---|---|---|
USDJPY | 1.6pips | 1.1pips(0.1pips) |
EURUSD | 1.7pips | 1.1pips(0.1pips) |
EURJPY | 2.3pips | 1.4pips(0.4pips) |
GBPJPY | 3.6pips | 2.2pips(1.2pips) |
AUDJPY | 3.3pips | 2.2pips(1.2pips) |
GBPUSD | 2.2pips | 1.3pips(0.3pips) |
*2021年3月時点のXMTradingの為替レートを参考に掲載
スタンダード口座・マイクロ口座と手数料込みのゼロ(Zero)口座だと0.5〜1.4pips程の差があります。確かに手数料を加算したとしてもゼロ(Zero)口座の方がトータルでの手数料は安く済みます。
では、XMポイント(XMP)を加味するとどうなるか見てみましょう。
XMポイント(XMP)を反映させたスプレッドの比較
XMポイント(XMP)は、スタンダード口座とマイクロ口座にのみポイント還元されるものなので、XMポイント(XMP)をスプレッドに換算してスプレッドに反映させてみます。
XMポイント(XMP)は、ロイヤルティステータスのランクにより1ロットあたり3.3~6.6ドルが還元されますので、1ドル100円の場合だと以下のようになります。
通貨ペア名 | スタンダード口座・マイクロ口座 | ゼロ(Zero)口座 |
---|---|---|
USDJPY | 0.94~1.27pips | 1.1pips(0.1pips) |
EURUSD | 1.04~1.37pips | 1.1pips(0.1pips) |
EURJPY | 1.64~1.97pips | 1.4pips(0.4pips) |
GBPJPY | 2.94~3.27pips | 2.2pips(1.2pips) |
AUDJPY | 2.64~2.97pips | 2.2pips(1.2pips) |
GBPUSD | 1.54~1.87pips | 1.3pips(0.3pips) |
*2021年3月時点のXMTradingの為替レートを参考に掲載
XMポイント(XMP)を反映されてスプレッドを算出すると、ロイヤルティステータスの最高ランクではUSDJPYが0.94pips、EURUSDでは1.04pipsなのでゼロ(Zero)口座よりも狭くなります。
そのため、スタンダード口座やマイクロ口座では、XMポイント(XMP)を反映させてトータル的にスプレッドを加味すると、実質ゼロ(Zero)口座と同等かそれよりも狭くなるということが分かります。
他の海外FX会社とXMポイント(XMP)を反映させたスタンダード口座との比較
通貨ペア名 | XMTrading スタンダード口座 | Titan FX スタンダードSTP口座 | AXIORY スタンダード口座 |
---|---|---|---|
USDJPY | 0.94~1.27pips | 1.33pips | 1.3pips |
EURUSD | 1.04~1.37pips | 1.20pips | 1.2pips |
EURJPY | 1.64~1.97pips | 1.74pips | 1.5pips |
GBPJPY | 2.94~3.27pips | 2.45pips | 2.0pips |
AUDJPY | 2.64~2.97pips | 2.12pips | 1.9pips |
GBPUSD | 1.54~1.87pips | 1.57pips | 1.6pips |
*2021年3月時点のXMTradingの為替レートを参考に掲載
海外FX会社の中でも低スプレッド業者として知られるTitan FXとAXIORYで比較してみました。通貨ペアによっては他社の方が明らかに狭い通貨もありますが、全体的にはそこまで大差はない印象です。
とはいえ、この比較はXMポイント(XMP)を反映させたスプレッドでの比較なので、純粋なスプレッド比較ではありませんが、比較した両社はその他のボーナスなどは特にないので、そういった意味では多少のスプレッドの差があっても口座開設や入金によるボーナスが貰えることでお得感は十分にあるでしょう。
FX通貨ペアとCFD銘柄別のスプレッド一覧
それではここでXM Tradingで取扱いのスタンダード口座でのFX通貨ペアと各CFD銘柄の中で主要な銘柄のスプレッドを紹介します。ただし、XM Tradingでは変動スプレッド制を採用しているため、相場が動いている以上は常に変動しますので、あくまで参考値として捉えて下さい。
FX通貨ペアのスプレッド
通貨ペア名 | 平均スプレッド | 最小スプレッド |
---|---|---|
USDJPY | 1.6pips | 1.5pips |
EURUSD | 1.7pips | 1.6pips |
EURJPY | 2.3pips | 2.1pips |
GBPJPY | 3.6pips | 3.2pips |
AUDJPY | 3.3pips | 3.2pips |
GBPUSD | 2.2pips | 1.8pips |
*2021年3月時点のXMTrading公式サイトを参考に掲載
その他の通貨ペアのスプレッドはXMTrading公式サイトをチェック
貴金属(スポットメタル・先物CFD)のスプレッド
貴金属(GOLD・SILVER)
商品銘柄 | 平均スプレッド | 最小スプレッド |
---|---|---|
GOLD | 3.5pips | 3.0pips |
SILVER | 3.5pips | 3.0pips |
*2021年3月時点のXMTrading公式サイトを参考に掲載
その他の貴金属(先物CFD)
商品銘柄 | 最小スプレッド |
---|---|
PALL | 40pips |
PLAT | 30pips |
*2021年3月時点のXMTrading公式サイトを参考に掲載
現物指数CFD・先物指数CFDのスプレッド
商品銘柄 | 現物指数 | 先物指数 |
---|---|---|
US100(ナスダック総合指数) | 20.0pips | 50.0pips |
JP225(日経225平均株価) | 1.2pips | 2.4pips |
US30(NYダウ平均指数) | 28.0pips | 60.0pips |
EU50(欧州ストックス) | 26.0pips | 30.0pips |
UK100(英国FTSE100) | 15.0pips | 60.0pips |
*2021年3月時点のXMTrading公式サイトを参考に掲載
その他の現物指数CFD・先物指数CFDのスプレッドはXMTrading公式サイトをチェック
商品(コモディティ)先物CFDのスプレッド
商品銘柄 | 最小スプレッド |
---|---|
COCOA(ココア) | 1.5pips |
COFFE(コーヒー) | 8.0pips |
CORN(とうもろこし) | 27.5pips |
COTTO(綿花) | 4.7pips |
HGCOP(カッパー/銅) | 7.7pips |
*2021年3月時点のXMTrading公式サイトを参考に掲載
その他の商品(コモディティ)先物CFDのスプレッドはXMTrading公式サイトをチェック
原油(エネルギー)先物CFDのスプレッド
商品銘柄 | 最小スプレッド |
---|---|
BRENT(ブレント原油) | 0.5pips |
GSOIL(原油) | 15.0pips |
NGAS(天然ガス) | 3.5pips |
OIL(WTI原油) | 0.4pips |
OILMn(WTI原油ミニ) | 0.4pips |
*2021年3月時点のXMTrading公式サイトを参考に掲載
XM Trading公式サイトのスプレッドの算出方法
主要な銘柄のスプレッドは上記にまとめた通りですが、これ以外に特定の銘柄のスプレッドをXM Tradingの公式サイトで調べたい場合もあるかと思います。しかし、スプレッド表に記載された数字はpip表示ではないので、そのままだとスプレッドが何pipsなのか分かりません。
スプレッドの算出方法:スプレッドの項目に記載されている数字÷最低価格変動÷10
そこで、スプレッド表の数字からpipsに換算する方法を記載しておきますので、この式に当てはめると簡単にスプレッドをpipsに換算することができますのでぜひ参考にしてみて下さい。
この式に当てはめて算出するとBRENT(ブレント原油)のスプレッドは0.5pips、GSOIL(原油)のスプレッドは15pipsといったように簡単にpips表示でスプレッドを算出することができるようになります。
■BRENT(ブレント原油)のスプレッド:0.05÷0.010÷10=0.5pips
■GSOIL(原油)のスプレッド:1.5÷0.010÷10=15pips
XM Tradingのスプレッドは決して広すぎるわけではない!
これまで色んな角度からXM Tradingのスプレッドを比較してきましたが、スタンダード口座でもXMポイントを加味することでゼロ(Zero)口座にも引けを取らないスプレッドの狭さですし、業界でも低スプレッド業者を謳う業者ともそれほど差はないことが分かって頂けたと思います。
単純にスプレッドを比較するだけでは推し量れないような充実したボーナスや還元サービスがXM Tradingには用意されています。それらをトータル的に判断するとXM Tradingに軍配が上がるのではないでしょうか!